働きすぎの時代

yonetatsu2007-07-10

日本の労働現場(ブルーカラーだけでなく、ホワイトカラーやフリーターも含む)の”働きすぎ”を分析して問題提起している本。データに基づいていて、とても説得力があった。日本の労働現場を明確に分析できている。特に興味深かったのは、第一章のグローバル資本主義の逆流、第二章の情報資本主義の衝撃。前者では、工場系だけではなくホワイトカラーも中国など賃金の安い国々の人と競争しなければならない構造が始まっている、というのには驚きと納得があった。後者でほぉーと感じたのは、情報通信技術が仕事を単純化し、雇用を多様化させ、仕事をアウトソーシングし、その結果、雇用が不安定化している、という現状。また、「接続」による仕事量の増加に関しては、全ての人に当てはまる現象だと思う。毎日メールチェックするが”本当に必要なメール”というのは少ない気がしてならない。”とりあえず全員へ”のようなメールが本当に多いと思う。そして、そのメールに対しての返信もなぜか”全員へ”というパターンも少なくない。送られた人全員が他人のメールのやりとりをチェックする時間を考えると、1日にとんでもないコストがメールの送受信にかかっているはず。「メールは極力減らしましょう!送る相手はよく考えましょう!運動」でもやってくれへんかなー。メールは無料、って感覚がはびこってるせいなんかな?これからもっとよく考えていくべきですなー。


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